【27】セックスレス体験記 -3年ぶりのセックスで、感じたこと

３年間、拒み続けてきたセックス

セックスをするのが怖かった。
セックスをすると私の中の何かが壊れそうで怖かった。
何かが壊れたら、夫婦に埋められない溝ができそうで怖かった。

一度セックスをすることで、
夫とは今後一切セックスが出来ないことが明確になったら
きっと離婚されるしかないと思っていた。

だからその一歩を踏み出すのがずっとずっと怖かった。

でも、3年ぶりにセックスをしてみた結果
何も変わらなかったです。

私の中で何かが壊れることを恐れていたけれど、何も壊れなかった。

失うものもなかった。傷つくこともなかった。

正直言うと、
私の中で、セックスに対して嫌な気持ちが増すことはなかったし、
性欲が増して自らセックスをしたい気持ちにもなっていません。

セックスを拒み続けていた過去の私がバカだったと思うほど、
拍子抜けをしてしまうくらい、何も変わらなかったです。

夫の嬉しそうな顔を見れたことが収穫

でも、夫は変わっていました。

セックスが終わった後、深いため息をついていました。
そして、静かに涙を流していました。

「ありがとう」と言われました。

「お礼を言われるようなことではないハズなのよ」と言ったら、

「でも俺にとっては、お礼を言いたくなることなんだよ」と言われました。

憑き物が落ちたような晴れ晴れとした顔をしていました。
長年一緒にいますが、そんな顔をした夫を初めてみた気がします。